東京23区を中心に地下鉄路線を運営する東京地下鉄(東京メトロ)と携帯電話事業者4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス)は2013年3月21日正午から、東京メトロ全線(約195キロ)の地下トンネルで携帯電話サービスを利用可能にすると発表した。東京メトロ線内では、地下駅構内だけではなく、駅間を走行中の列車内でも携帯電話通信網を使って電子メールやインターネットサービスなどを利用できるようになる。

 東京メトロは2012年度中に全線で携帯電話を使えるようにすると発表し、南北線を皮切りに、順次エリアを拡大していた(関連記事:東京メトロが地下線内の携帯電話エリアを大幅拡大、新たに4区間で)。

 3月21日に、最後に残っていた銀座線浅草駅~神田駅、丸ノ内線新宿御苑前駅~新中野駅・中野新橋駅、有楽町線和光市駅~小竹向原駅、千川駅~要町駅、南北線目黒駅~市ケ谷駅の各区間が携帯電話の“圏内”に入り、全線のエリア化が完了する(関連記事:地下鉄・トンネルの無線通信、鉄道会社の対応加速)。

 ただし例外として、連絡線設置工事を行っている有楽町線・副都心線小竹向原駅~千川駅間は携帯電話サービスが使えない。この区間は2016年度中のエリア化を目指す。

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