AllThingsDWall Street JournalForbesなどの米メディアは現地時間2013年3月15日、米Facebookが、これまでエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めてきたMichael Schroepfer氏を最高技術責任者(CTO)に昇格させたと報じた。

 Facebookでは2012年6月にBret Taylor氏が同社を去って以来、CTOが不在だった(FacebookのCTOが辞任を表明、退職後は新会社設立へ)。Facebookの広報担当者は15日に声明を出し、「今回の人事は、会社全体にわたってSchroepferの役割が重要で特別なものであることを示している」と述べたという。

 Schroepfer氏がFacebookに入社したのは2008年。2012年は同社のモバイル事業強化に向けた組織再編で中心的な役割を担ったとWall Street Journalなどは伝えている。

 Schroepfer氏は米Mozillaのエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めた経歴を持つ。Forbesによると、Webブラウザー「Firefox」開発の重要人物だった。Mozillaの前は、米Sun Microsystems傘下のDataCenter Automation and Clustering SoftwareでCTOを務めていた。

 Schroepfer氏は今後、Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)、Sheryl Sandberg最高執行責任者(COO)、David Ebersman最高財務責任者(CFO)で構成する強力な経営チームに加わることになるとAllThingsDは伝えている。