韓国Samsung Electronicsは現地時間2013年3月15日、同社社長のBoo-keun Yoon氏とJong-Kyun Shin氏を共同最高経営責任者(CEO)に昇格させる人事異動を明らかにした。両氏は今後、現CEO兼副会長のOh-Hyun Kwon氏とともに同社を率いる。

 Samsungはこれにより、完成品分野および電子部品分野の独立性を明確化し、運営の効率化を図るとしている。Yoon氏はこれまでどおりテレビやアプライアンス製品を含む家電部門を、Shin氏も従来同様スマートフォンを含むITおよびモバイルコミュニケーション部門を統括する。Kwon氏は引き続きCEO兼副会長を務め、部品部門を監督する。

 Yoon氏とShin氏の昇格はこれまでの優れた功績が認められたもの。同社の説明によれば、Yoon氏の指揮のもとSamsungのテレビ事業は2006年に世界首位に立って以来、その地位を維持および強化している。一方Shin氏が率いたモバイル事業は大幅に成長し、2011年にスマートフォン市場で、2012年には携帯電話市場で世界トップの座を獲得した。

 なおSamsungは前日、米ニューヨークで開催した発表イベントでスマートフォンの新機種「GALAXY S 4」を披露し、Shin氏がプレゼンテーションを行った(関連記事)。GALAXY S 4は5インチのHDディスプレイ(441ppi)を搭載し、厚さは7.9mmで重量は130g。2013年第2四半期より米国を含む世界市場で販売を開始する(Samsungの過去プレスリリース)。

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