日本マイクロソフトは2013年3月15日、自社ブランドのタブレット機「Surface RT」の発売記念イベントを都内で開催し、Microsoftストアを含む国内1000店舗での発売開始を宣言した(写真1、関連記事:日本MSが10.6型タブレット「Surface RT」を3月15日発売)。

 日本マイクロソフトからは、執行役 常務 コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明氏(写真2)が登壇した。香山氏は、Surface RTを「全く新しいコンセプトのタブレット」と紹介。米国では、2012年10月26日の発売以降、数々のデザイン賞に選ばれるなど好評を得ているという。また、米国のブログメディア「Engadget」の読者からは「ベストタブレット」に選ばれたことをアピールした。

写真1●Microsoftストアを含む1000を超える販売店で発売
写真1●Microsoftストアを含む1000を超える販売店で発売
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写真2●日本マイクロソフトの香山春明氏
写真2●日本マイクロソフトの香山春明氏
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 香山氏自身も、オフでSurface RTを使用しているという。「タブレットとして動画やSNSなどを楽しめるのはもちろん、オフの最中に少し仕事をしなければならないときに真価を発揮する」と説明。「タッチカバーと標準搭載のOfficeにより、売り上げレポートの参照やプレゼン資料の仕上げに活用している」と具体例を挙げた。「オンとオフの両方で、コンテンツの消費と作成の両方に活用できる」とメリットを語った。

写真3●米Microsoftのブライアン・ホール氏
写真3●米Microsoftのブライアン・ホール氏
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 続いて、Surfaceのセールスおよびマーケティングを担当する米Microsoft ジェネラルマネージャーのブライアン・ホール氏が登壇した(写真3)。ホール氏はSurfaceを「美しくプレミアムなタブレット」と紹介。「腕時計並みの品質で作り込んでいる。200以上のカスタム部品をMicrosoftが製作した」とアピールした。

 ホール氏はSurface RTの特徴として「キーボード」「マルチユーザー」「Office搭載」「周辺機器の対応」の4点を挙げる。

 キーボードについて、日本市場ではタッチカバーを3色と、タイプカバーを投入。特にタイプカバーは、「これまでに使ってきた中で最も打ちやすいキーボードのひとつ」(ホール氏)と評価した。

 マルチユーザー対応については、ホール氏の家族4人のアカウントが設定されたSurface RTを披露した。「子供のアカウントでは、たくさんのゲームがインストールされている。しかし私の仕事用アカウントには影響がない。一台のSurfaceを家族全員で活用できる」と説明した。

 Officeについては、PowerPoint 2013 RTを使ってスライドを作成し、SkyDriveに保存するデモを披露。「“本物”のOfficeを搭載した初のタブレット」と自信を見せた。

 周辺機器の対応については、標準サイズのUSB2.0ポートを使い、USBメモリー内のファイルや、USB接続したデジタルカメラの写真をSurface RTで表示するデモを行った。また、キヤノン製のプリンターをUSBで接続し、Windows RTの「デバイス」チャームに表示されることを示した。