写真●調印式の様子
写真●調印式の様子
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 ITホールディングス(ITHD)傘下のアグレックスとベトナムIT最大手FPTグループのFPTソフトウェアは2013年3月12日、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を共同運営するための合弁会社「F-AGREX(仮称)」をベトナムに設立することに基本合意したと発表した。

 人件費が安価なベトナムにデータ入力などの拠点を設け、コスト競争力のあるBPOサービスの提供を目指す。まずは日本企業向けにサービスを始め、将来的にはベトナムをはじめとする東南アジア諸国向けのサービス提供も視野に入れる。

 会社設立は7月の予定。2015年に500人規模まで事業規模を拡大させたい考え。新会社への出資比率は今後詰める。

 同日、FPTグループの持ち株会社であるFPTコーポレーションの本社があるベトナム・ハノイで調印式を開いた(写真)。

 調印式に出席したITHDの岡本晋社長は、「新会社を通じて両国の発展に寄与していきたい」と述べた。FPTコーポレーションのチュオン・ザー・ビン会長兼CEO(最高経営責任者)は「(システム開発を通じた)ITHDとの10年間にわたる関係が結実した」と述べ、「この関係をさらに発展させて、BPO事業を共同で成功させたい」と続けた。