図 関西テレビの4K映像伝送実験の概要
図 関西テレビの4K映像伝送実験の概要
[画像のクリックで拡大表示]

 関西テレビ放送は2013年3月11日、従来の地上マイクロ波伝送装置(FPU)を利用した4K映像の伝送実験に成功したと発表した。

 4K映像のデータ量はフルハイビジョンの4倍となり、従来のFPUでは伝送速度が不足する。このため今回の実験では映像を4分割したうえで、2台のFPUに情報を振り分けて伝送し、受信側で4分割された映像情報を合成した。実験では一つの4K映像になることが確認できたという。実験には、富士通とアストロデザイン、ソニービジネスソリューション、ミカミが協力した。

 今回の実験では、伝送速度を最高120Mbpsまで変化させて画質評価を行った()。関西テレビは、「今後も様々な方法で4K映像の伝送を試み、画質の向上や機器構成の単純化を図れるように実験を続ける」としている。