写真1●青いGoogle Glassを付けて登壇するGoogleのTimothy Jordan氏
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写真2●撮影した画像を共有するデモ
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写真3●Google Mirror APIはGoogleのクラウド経由でアプリ(サービス)と通信する
写真3●Google Mirror APIはGoogleのクラウド経由でアプリ(サービス)と通信する
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写真4●タイムカードに対する操作として処理を記述していく
写真4●タイムカードに対する操作として処理を記述していく
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写真5●アプリケーション開発のガイドライン
写真5●アプリケーション開発のガイドライン
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写真6●GmailをGoogle Glassで操作するサンプル
写真6●GmailをGoogle Glassで操作するサンプル
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 米Googleは、米テキサス州オースチンで開催中のイベント「South by Southwest(SXSW) Interactive」で、同社が開発中のメガネ型ウエアラブル機器「Google Glass」ついて講演。その中で、Google Glass向けの環境環境である「Google Mirror API」について詳細を解説した。

 講演では、Google Glassの開発を進める「Project Glass」でDeveloper Advocateを務めるTimothy Jordan氏がGoogle Glassを装着して登壇(写真1)。実際の操作を見せながら、Google Glassのアプリケーション開発について説明した。

 Jordan氏はまず最初に、Google Glassを使ったデモを披露した。自分の見ている会場内の映像を「OK Glass, take a picture」と話して写真に撮り、それから自分の友人との間でその写真を共有できるというデモを見せた(写真2)。音声認識による操作以外に、メガネのつるにあたる部分を指でタップすることでとホームに戻ったり、指を滑らせることでスワイプ操作ができるようになっているとのことで、メガネに頻繁に触っていたのが印象的だった。

 アプリケーション開発用のGoogle Mirror APIは、HTTPを使ったREST APIとして実装され、Google GlassとはGoogleのクラウド経由で通信する(写真3)。データは「タイムラインカード」という形で扱い、JSON形式でやり取りする。このタイムラインカードには、テキスト、イメージ、HTML、ビデオなどのデータを格納しており、APIを使ってinsert/update/delete/getといった操作をしながらタイムラインカードを遷移させることでアプリケーションを作成する(写真4)。

 アプリケーションからは、タイムラインカードをクラウド経由で購読(Subscriptions)することでハンドリングする。あらかじめ購読を定義しておくと、そのタイムラインカードに対してユーザーが何らかのアクションをしたときに、アプリケーションに通知がくるようになっている。

 Jordan氏は実際に開発する際のガイドラインとして、「Design for Glass」「Don't get in the way」「Keep it timely」「Avoid the unexpected」の4つを挙げた(写真5)。

 最後に、開発済みのサンプルとして、New York Timesの記事サマリーをイメージと一緒に見せるアプリや、Gmailで受け取ったメールを表示し音声で答えると認識して返信できるアプリ(写真6)などを例示した。そのほか、Evernoteのお絵かきツールである「Skitch」やSNSで写真やメッセージを共有するアプリ「Path」などを利用したサンプルも披露した。