Intelは2013年3月7日、ドイツ・ハノーバーで開催された「CeBIT 2013」で報道関係者向けの説明会を開催し、第4世代Coreプロセッサ(コードネーム: Haswell)世代のPC像について解説した。

CeBIT 2013でIntelがHaswell世代のPC像を解説
CeBIT 2013でIntelがHaswell世代のPC像を解説
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Haswell世代のUltrabookリファレンスデザインを改めて紹介

 IntelのMobile Client Platforms部門ディレクターのKaren Regis氏は、2013年1月のConsumer Electronics Show(CES)で初公開したHaswell世代のUltrabookのリファレンスデザイン(コードネーム: North Cape)を改めて披露した(関連記事:Intelが低電力指向のCPU戦略を明らかに、現行Coreの低電力版を今春に投入)。

 North Capeは、タブレット部とキーボード部が分離するデタッチャブル型のUltrabook。ドッキングした状態ではノートPCとして、分離した状態ではピュアタブレットとして使用できる。従来のCoreプロセッサ搭載デタッチャブル機と比較して、HaswellではTDP(Thermal Design Power)が下がるため、薄型軽量でありながらバッテリー駆動時間も長いという特徴がある。

North Capeを紹介するIntelのKaren Regis氏
North Capeを紹介するIntelのKaren Regis氏
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Intelによるデタッチャブル型のリファレンスデザイン
Intelによるデタッチャブル型のリファレンスデザイン
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 ディスプレイのベゼルについて、North Capeでは実験的な機能も搭載している。これまでのタブレットPCでは、ディスプレイ周囲のベゼル部分を大きく取る必要があった。これはWindows 8において、画面外からのスワイプ操作を使いやすくするためだ。しかしNorth Capeではベゼルを限界まで細くする代わりに、ディスプレイ周囲を擬似的にベゼルとする機能を搭載している。

 North Capeでは、タブレットを分離するとタッチ操作用にベゼルが太くなり、ドッキングするとベゼルが細くなるよう自動的に切り替わる。また、これらは本体上部にあるボタンで任意に切り替え可能となっている。この機能はIntelが独自に採用したものでUltrabookの要件とは関係がないが、OEMベンダーによるデタッチャブル型Ultrabook製品に採用される可能性がある。

ディスプレイ周辺をソフトウエア的にベゼルとして利用できる
ディスプレイ周辺をソフトウエア的にベゼルとして利用できる
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ディスプレイ本来のサイズで表示することもできる
ディスプレイ本来のサイズで表示することもできる
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