米Strategy Analyticsがまとめた中国のスマートフォン市場調査によると、2012年の1年間における韓国Samsung Electronicsの販売台数は3006万台となり、2009年に同社が中国でスマートフォンの販売を開始して以来初めて首位となった。韓国の通信社、Yonhap News Agencyが、現地時間2013年3月10日に伝えた。

 2012年におけるSamsungの中国スマートフォン販売台数は、前年の1090万台から約2.8倍となり、市場シェアは同5.3ポイント増の17.7%に拡大した。世界的なブランド認知度や、中国の通信事業者との協力体制の強化などが奏功した、とStrategy Analyticsは分析している。

 一方、2011年に29.9%のシェアで首位だったフィンランドNokiaは、2012年に3.7%と急減し、順位は7位に後退した。2012年にSamsungに次いで販売台数が多かったのは、中国Lenovo Group(聯想集団)でシェアは13.2%。この後、米Appleの11%、中国Huawei Technologies(華為技術)の9.9%、中国Coolpad(酷派)の9.7%と続いた。

 先ごろ別の調査会社である米IDCが公表した世界のスマートフォン市場調査では、中国は過去2年間の成長が目覚ましく、出荷台数は2012年に初めて米国を抜いて世界トップとなった。中国の市場の成長は今後も続き、2013年の出荷台数は3億120万台と、米国の1億3750万台を大きく上回るとIDCは予測している(関連記事:2013年の世界スマホ出荷台数予測は9億1860万台、携帯電話の半数超える見通し)。