写真1●東北復興ビジネスプランコンテストの決勝進出者
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写真2●最優秀賞に選ばれた「おんせん」
写真2●最優秀賞に選ばれた「おんせん」
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写真3●最優秀賞を受賞した岩手県立大学の猿舘朝氏
写真3●最優秀賞を受賞した岩手県立大学の猿舘朝氏
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 Mobile Creators Summitは2013年3月8日、東北復興ビジネスプランコンテストの決勝大会を開催した(写真1)。岩手・宮城・ 福島の3県から選ばれた9組が決勝プレゼンでプランをアピール。岩手県立大学 猿舘朝氏の、聴覚障害者向け生活音認識アプリ「おんせん」が最優秀賞を受賞した。

 Mobile Creators Summitは、モバイルアプリケーション市場の発達および拡大を目的としたクリエイターのコミュニティである。東北復興ビジネスプランコンテストは、東北地方の支援を目的とした、セミナーとビジネスモデルコンテスト。新しい企業や雇用が生まれることを目指し、受賞プランの事業化サポートまでを視野に入れているという。

 最優秀賞に選ばれた「おんせん」は、聴覚障害者のための、ドアチャイムや火災警報器などのさまざまな生活音を認識するアプリ(写真2)。作者の猿舘朝氏は、岩手県立大学の博士課程に在籍する学生だ(写真3)。核となる音声認識技術は9年をかけたという自らの研究成果。すでにパソコン版のアプリを開発しておりAndroid版もまもなくリリースする。ビジネスプランとしては、アプリ販売や広告だけでなく、技術のライセンスも提供していきたいという。

 また会津大学の古沢宏太氏と岡本拓也氏による、様々なソーシャルサービスへの本人の投稿から日記を自動生成する「ヘンゼル」がカラオケの鉄人賞、宮城大学の濱野友也氏、和田修弥氏、横山広武氏、遠藤梨奈氏らによる予定通りに行動するよう励ますアプリ「脱!もっタイム」がパソナテック賞、国立仙台高等専門学校の會澤由衣佳氏と亀谷栞里氏によるいつでも連絡がとれて緊急時に簡単にメッセージを遅れるアプリ「HOT COCOA」がkii賞に選ばれた。