米Electronic Arts(EA)傘下のMaxis Labelは現地時間2013年3月9日、オンラインゲーム「SimCity」のアップデートで発生した不具合について謝罪すると同時に、復旧作業について説明した。同社は不具合の原因を「予想以上にアクセスが集中したため」としている。

 Maxis LabelジェネラルマネージャーのLucy Bradshaw氏によると、より多くのユーザーが最新作にログインしてゲームを実行し、「ベータ版では見られなかったほど」アクセスが急増したという。

 対策として3月8日までにサーバー容量を120%増強し、不具合が発生する回数を約80%削減した。3月9日にはサーバーの反応速度を40倍に向上し、アクセス可能なゲームプレーヤーの数を倍増させた。

 この時点で、「状況は良好だが、まだ完全復旧ではない」とし、新設したサーバーの高速設定を当初から稼働しているサーバーにも適用していく計画を明らかにした。サーバーのメンテナンスは9日夕刻から開始した。

 同社はお詫びとして、SimCityユーザーにEAのパソコン向けダウンロードゲームを無償で1本プレゼントすると発表した。3月18日時点でSimCityにアクティベーション済みのユーザーに対し、無償でゲームを入手する方法を電子メールで通知する。

 米メディアの報道(Mercury NewsForbesなど)によると、SimCityの新版は3月5日に公開されたが、複数のユーザーがログインできない状態になり、米Amazon.comを含む一部小売り業者はSimCityの販売を一時中断した。またSimCityにオフラインモードへ簡単に切り替えられる機能を追加するべきだとの声もあがっているが、Bradshaw氏は「SimCityは基本的にオンライン対戦用にデザインされているため、オフラインモードの追加はできない」と回答している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]