写真1●東陽テクニカが提供を始める「EyeView Tr for Mobile」の画面
写真1●東陽テクニカが提供を始める「EyeView Tr for Mobile」の画面
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 東陽テクニカは2013年3月12日から、イスラエルのクラリサイトが開発した「EyeView Tr」のオプション「EyeView Tr for Mobile」を提供する。2012年10月に発売したEyeView Trは、ユーザーがWebサイトにおいて行った「発注」「アカウント情報の変更」といったトランザクションをすべて記録し再生できるシステムで、パソコンのWebブラウザーが対象だった。オプションのfor Mobileは、スマートフォンのWebブラウザーからのサイト利用を記録・再生の対象にできる(写真)。iOS4~6とAndroid2.2~4.2をサポートし、随時新バージョンリリースに対応するという。

 EyeView Trは、オンラインで保険、金融、旅行商品などを販売するサイトの運営企業に向けた製品。Webサーバー/Webアプリケーションサーバー/データベースサーバーがつながったネットワーク上に置かれたスイッチのポートミラーリング機能を使って、サーバーとユーザーのWebブラウザーのやり取りをすべて取り込む。そして取りこんだデータを圧縮し、改ざんを検知可能な状態で保管する。

 管理画面で、ユーザーのブラウザー画面を再生する。ユーザーがラジオボタンでどれを選択したかや、ユーザーが見た画面上の説明などを確認できる。「トランザクションは完全に記録している。またサポートするブラウザーは拡大していくので、対応した時点で正確に再生可能になる」(クラリサイトのラフィー・エプステイン コンサルタント)。再生時に、ユーザーが操作した部分はハイライト表示される。トランザクションの検索機能も備える。

 クラリサイトのヨーブ・シュライベルCEOは、「サイト運営者とユーザーの間で発生することがある“説明している”“見ていない”といったもめ事の解決に役立つ。サイトの使い方が分からないといった問い合わせに対するサポートの質を高める使い方もある」と説明する。また東陽テクニカは、既にパケットキャプチャ―製品を取り扱い中だが、それらで取りこんだデータをEyeView Trで読み込む使い方も提案していくとする。販売方法は、2013年6月末までは通常のEyeView Trにfor Mobileを無償でバンドルする。EyeView Trの価格は税別で250万円から。

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