日立システムズは2013年3月6日、マレーシアのITベンダーであるSunway Technologyと共同で合弁会社を設立し、51%を出資することを発表した。出資額は非公表。ASEAN地域に進出している日系企業や現地企業向けに、ERP(統合基幹業務システム)やPLM(プロダクトライフサイクル管理)パッケージソフトウエアなどを売り込む。

 Sunway Technologyの100%子会社であるSunway E-Systemsに、Sunway Technology傘下の複数のITサービス子会社を集約させたうえで、Hitachi Sunway Information Systemsに社名を変更。2013年4月に新会社としての営業を開始する。日立システムズが51%を、Sunway Technologyが49%を出資する。従業員は約170人で、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピンに子会社を設けており、2013年中にはベトナムにも子会社を設立する予定だ。

 日立グループは、2015年度に中国・アジア地域の情報・通信システム事業における売上高を2000億円とする目標を掲げる。2012年5月には日立製作所が、マレーシアのITベンダーであるeBworx(イービーワークス)を買収している(関連記事)。