NTTPCコミュニケーションズは2013年3月5日、最短3分で開通できるVPSサービス「WebARENA VPS クラウド」の提供を開始した。特徴は1Gビット/秒のインターネット回線を共用すること。データ転送への課金もないため、動画やアクセス量の多いWebアプリケーションに向くとしている。サービスやファイアウオール機能を標準で利用でき、オプションでロードバランサーやバックアップを追加できる。

 もう一つの特徴はクラウドコントローラーにオープンソースの国産ソフト「Wakame-vdc」を採用している点。Wakame-vdcはWakame Software Foundationにおいて、ベンチャー企業のあくしゅを中心に開発が進められている。GUIベースのコントロールパネル上で複数のインスタンスを一括管理して、起動や停止、ロードバランサーの設定、バックアップなどができる。Webサイト制作者やWebアプリケーション開発者などインフラ管理を専門としないエンジニアがターゲットだ。

 月額料金はインスタンス1台の「プラン100」が3780円。インスタンス20台の「プラン2000」が5万2920円となる。オプションのロードバランサーは3150円から、バックアップは2100円から。