写真1●中国ZTE製の「みまもりGPS SoftBank 201Z」。色はホワイトだけだが、3色(ブルー/イエロー/ピンク)のシリコンカバーを同こんする。
写真1●中国ZTE製の「みまもりGPS SoftBank 201Z」。色はホワイトだけだが、3色(ブルー/イエロー/ピンク)のシリコンカバーを同こんする。
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写真2●移動時間や移動距離、平均速度、消費カロリーも分析できる(同社発表資料から抜粋)。
写真2●移動時間や移動距離、平均速度、消費カロリーも分析できる(同社発表資料から抜粋)。
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 ソフトバンクモバイルは2013年3月4日、家族や大切な物の居場所を検索し移動ルートを記録できる携帯電話端末「みまもりGPS SoftBank 201Z」(中国ZTE製、写真1)を4月中旬以降に発売すると発表した。端末の新たな用途を提案して契約数の拡大につなげる。

 SoftBank 201Zでは、GPS(全地球測位システム)を用いて位置情報を定期的(秒単位で測定する方向で調整中)に取得。契約者はスマートフォン向けの専用アプリ(iPhoneとAndroidの両方に対応予定)を使い、同社サーバー経由で端末の居場所を確認する仕組み。端末は3Gの通信機能を備え、メールによるコマンドのやり取りで位置情報を検索する。通話機能は搭載しない。

 端末中央のボタンを押すと居場所を指定アドレス(最大20件まで)にメールで通知するほか、指定時刻に自動通知したり、あらかじめ指定したエリアからの出入りを検知したりすることも可能。移動時間や移動距離、平均速度、消費カロリーを分析する機能も備え、ジョギングや旅行の記録管理などにも活用できる(写真2)。ただ位置情報は端末に蓄積する仕組みのため、分析に当たってはパソコンやスマートフォンに端末をつないでデータを取り込む作業が必要になるという。

 端末サイズは幅45mm×高さ67mm×厚さ15mmで、重さは48g。防水(IPX5相当)と防じん(IP5X相当)性能を備える。価格は検討中だが、24回払いの実質負担額で月490円とする見込み。基本料は2年の継続利用を前提とした「みまもりGPS専用2年契約」が月490円で、途中解約した場合は9975円の契約解除料を支払う必要がある。同社携帯電話(ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクを含む)とのメール送受信は無料(300kバイト未満)だが、それ以外の場合は0.21円/パケットの通信料がかかる。

 端末の発売と同時に、基本料が最大25カ月間無料となる「みまもりGPS基本料無料プログラム」を展開する。新規契約(新スーパーボーナスによる機種購入が条件)または機種変更と同時に加入したユーザーが対象。月490円の端末代金だけで端末を入手・保持できる点を訴求して拡販する。

 また、ソフトバンクモバイルは同日、「みまもりケータイ/同GPS」を、セントラル警備保障が4月1日に始める駆け付けサービス「CSPケータイdeアシスト」に対応させると発表した。トラブルが発生した場合は、顧客の要請に基づき、セントラル警備保障の警備員が端末の現在地に駆け付ける。警備料は月315円、出動料は1回(1時間)5775円。紛失したカバンなど、物が対象であっても出動するという。