ピコテクノロジーズは2013年3月1日、クライアントPC環境のセキュリティソフト「IP-guard」について、新たにハードウエアアプライアンスの販売を開始した。価格(税別)は、セキュリティ機能モジュール×6種類をクライアントPC×10台で利用する基本構成で117万6000円から。ソフトウエアであるIP-guardの開発会社は、香港のTECソリューション(TEC Solution)。

 前提となるIP-guardは、クライアントPCの不正操作やポリシー違反、クライアントPCからの情報漏えいなどを防ぐ、セキュリティソフトである。管理対象となるクライアントPCに専用のエージェントをインストールして使う。特徴は、セキュリティ機能が全14種類のモジュール(IT資産管理など)に分かれており、必要な機能を自由に組み合わせて導入できること。

 今回新たに、IP-guardのサーバーソフトをPCサーバーにインストール済みの形で提供するアプライアンス製品を用意した。プラットフォームには、バイオスが開発した「Maxima Series」を採用(OSにはWindows Storage Server 2008 R2 Standardを採用)。アプライアンスには、IP-guardの動作に必要で各種のログなどを格納するリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)や、データ格納用のNASストレージ(RAID構成)も含まれる。

 標準で搭載する機能モジュールの違いに応じて、3モデルを用意した。(1)「セキュリティ対策アプライアンス」は最小構成となり、基本管理、アプリケーション管理、Web閲覧管理、ドキュメント操作管理、デバイス制御、メール管理の全6モジュールで構成。(2)「資産管理アプライアンス」は(1)にIT資産管理のモジュールを加えた全7モジュールで構成、(3)「操作記録アプライアンス」は(1)に印刷管理のモジュールを加えた全7モジュールで構成する。

 必要に応じて、IP-guardに用意されているほかのモジュールを追加できる。具体的には、外部記憶デバイス管理、ネットワーク制御、帯域制御、メッセンジャー管理、リモートメンテナンス、画面モニタリング、の6種類である。

■変更履歴
第4段落で、三つあるアプライアンスのうち(3)の名称を誤って記載していました。お詫びして訂正します。また、第3段落でWindows Storage Serverのエディション名を明記しました。以上、本文は修正済みです。[2013/3/8 12:30]