米Facebookは現地時間2013年2月28日、米Microsoftから広告管理および測定プラットフォーム「Atlas Advertiser Suite」を買収することで両社が合意したと発表した。買収額などの詳細は明らかにしていない。

 Atlasは、Microsoftが2007年に約60億ドルでオンライン・マーケティング会社の米aQuantiveを買収した際に獲得した事業(関連記事)。Facebookに広告を出している多くの広告主がAtlasを採用しており、2012年6月以来AtlasはFacebookの認定パートナーとなっている。

 Atlasは買収後も拠点をシアトルに置き、従来通り運営を継続する。Atlasの既存の顧客はこれまで同様のサービスが受けられるとしている。

 Facebookは、Atlasのバックエンド測定システムの拡大と、デスクトップ版およびモバイル版広告主向けツールの強化に投資し、Atlasの能力強化を図る。ユーザーインタフェースと機能の向上にも取り組み、Atlasを最も効率的かつ直感的でパワフルな広告配信管理および測定プラットフォームにすることを目指すとしている。

 Microsoftは同日のブログで、「Atlasを売却することで、Microsoft広告部門の将来の方針にとって中核となる分野に、より多くのエネルギーとリソースを注ぐことができる。今回の合意は、両社に大きな事業機会をもたらすものだ」と述べている。

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