2013年2月25日から28日までスペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連の展示会「Mobile World Congress(MWC)2013」でスウェーデン エリクソンと米モジラが共同でWebブラウザ間でのリアルタイム通信のためのフレームワーク「WebRTC(Real-Time Communication)」を使ったデモを実施した(写真1)。
WebRTCを使うことで、プラグインを追加することなくWebブラウザ間での通話やビデオチャット、ファイル共有が可能となる。モジラおよびエリクソンの両方のブースでデモを実施していたが、エリクソンのブースでは、既存の電話番号を使って通話し、その通話中にビデオを追加したり、写真を共有したりするデモを見せた(写真2)。
エリクソンは既存の電話番号を使ったデモを実施するために、AT&Tの網側のAPIを利用したデモ環境を構築。IMS(IP Multimedia Subsystem)とWebブラウザの通信を仲立ちする「Web Communication Gateway(写真1のWCG)」を用意した。MWC2013では、モジラの「Firefox OS」(関連記事)やTizen Associationの「Tizen」(関連記事)といったモバイルOSが話題になったが、これらHTML5ベースのOSにとってはWebRTCが一層重要になってくる。