写真●日本マイクロソフトの梅田成二サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長(撮影:中村宏)
写真●日本マイクロソフトの梅田成二サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長(撮影:中村宏)
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 日本マイクロソフトの梅田成二サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長(写真)は2013年2月28日、「最新事例からみる、Windows Server 2012を活用したクラウド基盤の実像」と題して講演した。

 日経BP社が主催するイベント「Cloud Days Tokyo/ビッグデータEXPO/スマートフォン&タブレット」(2月27~28日)のセミナーで、情報システム運用担当者に向けて日本MSのサーバー用OS「Windows Server 2012」(関連サイト)と、システム管理ツール「System Center 2012 Service Pack 1」(関連記事)の機能をアピールした。

 梅田本部長は、2013年1月に提供開始したばかりの最新版「System Center」の特徴として「Windows Server 2012への対応」「ハイブリッドクラウド環境管理」「Windows Azureとの連携」「SDNへの対応」「ITプロセスの自動化」の5つを挙げた。

他社製品が混在するSDN環境でも有用

 特に時間を割いて説明したのが、SDN(Software Defined Network、ソフトウエア制御によるネットワーク仮想化)への対応だ。梅田本部長は「大規模なプライベートクラウド基盤を構築する時に生じる様々な課題を解決するうえで、SDNはとても有用だ」と強調した。

 梅田本部長はWindows Server最新版が標準でサポートするSDNの一種「NVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation、詳細)」について解説。一方で、System Centerを使えば、SDN分野で有力な米Cisco Systems(関連記事)やNEC(関連記事)のソリューションが混在するネットワーク環境でも、マウス操作で容易に一元管理できるメリットを訴求した。

 「ネットワーク管理者はCiscoやNECの機器向けに作った慣れ親しんだ細かな設定をそのまま使いたいはず。System Centerでは、これらも一元管理できるように配慮した」(梅田本部長)