写真●米Amazon.comのクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」のiOS向けアプリ
写真●米Amazon.comのクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」のiOS向けアプリ
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 米Amazon.comは現地時間2013年2月27日、同社のクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」のiOS向けアプリケーションを刷新した。新版となる「バージョン2.0」は米Appleのアプリケーション配信サービス「App Store」からダウンロードできる。

 バージョン2.0では、iPadとiPad mini向けに画面を最適化したほか、スワイプ操作で利用できるメニューを増やした(写真)。また設定画面でストリーミング再生時のキャッシュサイズを設定できるようにした。これによりクラウド上の楽曲を再生する際の読み込み時間を調整できる。

 Amazon Cloud PlayerのiOS向けアプリでは、オンライン音楽販売ストア「Amazon MP3」で購入した楽曲のストリーミング再生や端末へのダウンロード操作ができる。iTunesライブラリに保存してある楽曲を再生したり、プレイリストにインポートしたりすることも可能だ。

 Amazon.comは米国でのAmazon Cloud Playerサービスを2011年3月に開始し、2012年6月にiOS向けアプリの提供を開始した。それまではブラウザーやAndroid端末経由での利用に限られていた。2012年11月には日本国内でもAmazon Cloud Playerを開始し、同アプリの提供を始めた。Amazon Cloud Playerでは、Amazon MP3で購入した楽曲がクラウド上に自動で登録され、iOSやAndroid端末、パソコンなど最大10台の機器で利用できる。

 米国では、利用者のパソコン内の音楽ファイルをアップロードして保管しておける機能や、パソコン内の音楽ファイルをスキャンしてクラウド上に登録する「Scan and Match」、Amazonで購入した音楽CDのMP3ファイルをクラウド上に自動登録する「AutoRip」なども提供している。250曲までは無料サービスで、それ以上最大25万曲を登録する場合は年間24.99ドルの有料サービスとなる。ただしAmazonで購入した楽曲はCDのMP3ファイルも含め、これらの制限の対象外となり、いくらでも登録できる(関連記事:Amazon.com、購入した音楽CDのMP3ファイルを無料提供)。

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