レーダーのような画面で探せるほか、ビープ音や光を出すことも可能
レーダーのような画面で探せるほか、ビープ音や光を出すことも可能
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ボタン電池で駆動する
ボタン電池で駆動する
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米スティックンファインド・テクノロジーのジミー・ブーハイムCEO
米スティックンファインド・テクノロジーのジミー・ブーハイムCEO
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 米スティックンファインド・テクノロジーは2013年2月26日、モバイル関連の展示会「Mobile World Congress 2013」で会見を開き、Blutoothの通信機能を持ち、スマートフォンの専用アプリで場所を特定できるコイン状の機器「StickNFind」の機能を公表した。鍵や財布などに取り付けておけば、それらを失くしたときにスマートフォンの専用アプリで検索できる。3月上旬から出荷を開始する。同社サイトでの販売価格は2個セットで49.99ドル。

 コインのような形をしたStickNFindは、Bluetooth 4.0の通信機能を持つ。iOSやAndroidのアプリを起動すると、レーダーのような画面が現れ、ユーザーの位置からの方向や距離をトラッキングできる。キーホルダーやテレビのリモコンなど家の中で失くしやすいものに取り付ける、あるいはペットの猫の首輪に下げておくといった使い方も考えられる。

 通信可能な距離は45mまで。90mまでは周囲に存在するかを検知できる。内蔵する3種類のアンテナを状況に応じて使い分ける仕組みとなっている。内部にはボタン電池を搭載している。1日30分使った場合でバッテリーの持ちは1年。通常は2年程度は使い続けられるという。

 クラウドファウンディングの「indiegogo」で資金を調達して、製品化にこぎつけた。「出資者の意見を参考に改良を続けることができ、製品化には最も有効な手段だった」(ジミー・ブーハイムCEO)と振り返る。StickNFindのアプリケーション開発の手法はオープン化し、今後は病院や倉庫内など法人向けに使われることも想定する。