ICT奥能登「絆」づくり協議会が実施主体となる「奥能登スマート観光プロジェクト」が3月4日に始まる。総務省北陸総合通信局や北陸情報通信協議会、ICT奥能登「絆」づくり協議会共催で2月26日に開催された「北陸ICT観光推進フォーラム2013」で、齊藤一雅北陸総合通信局長が発表した。

 このプロジェクトは、スマートフォンを使って多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)及びAR(拡張現実)機能に対応した観光情報として、奥能登を中心とする石川県内の493カ所の情報を提供し、観光面での有効性などを分析するためのモデル実験として行うもの。複数の地域が連携して実施する広域的な取り組みとなる。8月31日までの実施を予定する。

 観光情報提供は、無料アプリである「SkyWare」を使用して行う。観光情報の元データは、自治体や民放、ケーブルテレビ事業者から提供を受ける。

 使用言語は、外国人が訪問しそうな場所は4カ国語対応(日本語、英語、中国語、韓国語)にする。外国人観光客向けにはスマートフォンをレンタルする。なお、このプロジェクトは、機材やコンテンツ、マンパワーを、企業や自治体、大学からの協賛金、現物協力、ボランティアで賄っており、国などからの補助金などは利用していない。

 この取組みでは、奥能登を中心とする広範なエリアを対象とするため、無線LANなどの新たな投資は困難と判断し、既存のインフラ(携帯事業者のデータ回線)をそのまま活用して実施することにした。

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