ネットワールドは2013年2月27日、日本マイクロソフトが提供するSaaS型オフィスソフト「Office 365」について、代理店の一社としてライセンスを再販するとともに、同社独自の導入支援SIサービスの提供を開始する、と発表した。SIサービスでは、メール環境の整備/構築やユーザー認証基盤との連携などを手がける。ライセンスとサービスは、いずれも2013年3月1日に販売開始する。
前提となるOffice365とは、Officeソフトとメールサーバー環境をSaaSの形態で利用できるようにしたものである。開発/運営会社である日本マイクロソフトから直販で購入するだけでなく、ネットワールドなどの再販会社を介して購入できる。ユーザー企業は、こうした再販会社からライセンスを購入することによって、システム構築など関連サービスを含めた窓口を一元化できる。
ネットワールドは今回、中堅企業向けのOffice365のライセンス「Midsize Business」（プランM）の販売を始めるとともに、主に同プランを対象とした導入支援SIサービスを用意した。同ライセンスの価格（税別）は、1ユーザー当たり年額1万4760円。このライセンスが対象とする企業規模は、社員250人程度までとなる。一方、SIサービスの大まかな料金体系は現在のところ検討中。原則はユーザーの事情に合わせた個別対応となり、通常のSIサービスと同様に、エンジニアの工数に応じて金額が決まるかたち。
SIサービスのメニューとしては、（1）「Exchange Online導入支援サービス」と（2）「Active Directory連携サービス」の二つを用意した。（1）Exchange Online導入支援サービスでは、環境調査/設計から、環境の設定/構築（アカウント登録など）、試験運用（課題抽出/解決、操作の説明など）、本番移行（環境の切り替え）、などを通して提供する。（2）Active Directory連携サービスでは、ユーザー企業内にあるADとOffice365を連携させるためのサーバーなどを構築する。
