左からNOKIA 105、同301、LUMIA 520、LUMIA 720
左からNOKIA 105、同301、LUMIA 520、LUMIA 720
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ノキアのスティーブン・エロップCEO(最高経営責任者)
ノキアのスティーブン・エロップCEO(最高経営責任者)
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 フィンランドのノキアは2013年2月25日、モバイル関連の展示会「Mobile World Congress 2013」の会場でWindows Phone 8を搭載したスマートフォン2台と、低価格な携帯端末2台を発表した。最も価格が安い「NOKIA 105」の価格はわずか15ユーロ(1ユーロ125円換算で1875円)。上位機種ではWindows Phoneに軸足を置く戦略を維持しながら、今後の伸びが期待できる新興国市場を狙う。

 NOKIA 105と「同301」は新興国のユーザーに向けた低価格の製品。Windows Phone 8を搭載する上位のシリーズと外観デザインの統一性を持たせた。103は「Series 30」、301が「Series 40」と呼ばれる独自OSを搭載する。メールやSNS、音楽再生などの機能を揃える。価格は105が15ユーロで、301は65ユーロ(8000円)。中国、エジプト、インドのほか東南アジアの新興国に向けて販売する。

 4.3型液晶の「LUMIA 720」と4型液晶の「同520」はOSがWindows Phone 8の製品。2012年9月に発表した最上位機種の同920と同様の外観デザインとして統一感を持たせた。ユーザーの利便性を高めるために、独自アプリを添付する。例えば、写真の一部を加工してアニメーションのような動きを加えるアプリや、AR(拡張現実)の技術を使って実際の映像に地域情報を重ねる地図ナビゲーションなどを添付する。価格はLUMIA 720が249ユーロ(約3万円)で、同520が139ユーロ(約1万7000円)。

 スティーブン・エロップCEO(最高経営責任者)は「Windows Phoneに注力する方針は変わらない。一方でハイエンド機種で培った技術をローエンドの機種に展開する」ことで、独自性を持たせていく方針を説明した。