米Mozilla社が発表したソフトウエア・プラットフォーム「Firefox OS」を搭載した2製品が「Mobile World Congress」の会場に登場した（Tech-On!の関連記事1、Tech-On!の関連記事2）。中国ZTE社が展示した「ZTE Open」と、中国TCL社が同社のブランドであるAlcatel One Touchのブースに展示した「onetouch Fire」である。これらを、大手通信会社のスペインTelefonica社が2013年夏にブラジルやコロンビアなど中南米を中心に投入する見込みだ。
これら2製品の仕様は、中国の低価格スマートフォン、いわゆる「1000元スマホ」に近い。Telefonica社によると、中南米での携帯電話機に占めるスマートフォンの割合は依然として低く、平均で18％程度だという。この市場に、Firefox OSを搭載したシンプルで安価なスマートフォンを投入することで、スマートフォンの普及を図る狙いだ。
ZTE Openは、480×320画素の3.5型ディスプレイを搭載。通信用チップセットは米Qualcomm社のMSM7225A（1GHz動作）。カメラは320万画素で、2次電池の容量は1200mAh。512MバイトのNANDフラッシュ・メモリと256MバイトのDDR SDRAMを搭載する。802.11 a/b/g/n、Bluetooth 2.1＋EDR3の各無線仕様に対応。GPS、FMラジオ、加速度センサなどを搭載する。
onetouch Fireも、480×320画素の3.5型ディスプレイを搭載。プロセサの動作周波数は1GHz。320万画素のカメラを搭載し、512MバイトのeMMCと256MバイトのDRAMを内蔵する。2次電池の容量は1400mAhである。
