写真1●NECが見せた携帯網の仮想EPCのデモ
写真1●NECが見せた携帯網の仮想EPCのデモ
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 OpenFlowコントローラー、スイッチを世界で初めて商用化するなどSDN(Software Defined Network)の分野で世界的にも大きなプレゼンスを見せるNEC。スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2013(MWC2013)」で通信インフラ側のトレンドになっている携帯電話事業者向けのSDNについても、同社は会場内でいち早く実機デモを行なっている。

 同社が見せたデモは、欧州の標準化団体である「ETSI」が進めている携帯網の仮想化の取り組み「NFV(Network Function Virtualization)」に沿った形に近い、携帯コア網「EPC(Evolved Packet Core)」そのものの仮想化だ(写真1)。EPCの主機能であるMME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving-GW)/P-GW(PDN-GW)を、実際に仮想化基盤上で動作するようにした。また仮想基盤上のEPCは、通常通信機器に使われるAdvanced TCAではなく汎用のIAサーバー上で動作している(写真2)。「安いIAサーバーを採用することで、当社比でハードコストをほぼ半減できる」(NEC)という(写真3)。

写真2●上から3つ目の機器が実際に仮想EPCを動作させている同社製のIAサーバー
写真2●上から3つ目の機器が実際に仮想EPCを動作させている同社製のIAサーバー
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写真3●Advenced TCAで構成していたEPCをIAサーバー上で実現
写真3●Advenced TCAで構成していたEPCをIAサーバー上で実現
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