中国ZTEは2013年2月25日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress(MWC2013)」でFirefox OSを搭載するスマートフォン「ZTE Open」や、米Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 800」を搭載するAndroidスマートフォン「ZTE Grand Memo」を発表した。

 「ZTE Open」(写真1)は米Mozillaが24日に開催したプレスカンファレンス(関連記事)で公開されており、スペインの通信事業者であるテレフォニカが2013年中ごろにスペイン、ベネズエラ、コロンビアに投入する予定である。主な機能や仕様は以下の通り。ディスプレイは約3.5型のTFTディスプレイ、RAMは256MB、320万画素のカメラ機能や1200mAhのバッテリーを搭載する。外形寸法は高さ114x幅62x厚さ12.5mm。

写真1●Firefox OSを採用した「ZTE Open」
写真1●Firefox OSを採用した「ZTE Open」
写真1●Firefox OSを採用した「ZTE Open」
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 「ZTE Grand Memo」(写真2)は、Snapdragon 800を搭載する世界初のスマートフォン。約5.7型の大型HDディスプレイ、3200mAhの大容量バッテリー、1300万画素のカメラ機能などを備える。本体の厚さは8.5mmと薄型。下り最大100Mビット/秒のLTEに対応する。また、ソフトウエアキーボードを片手入力がしやすいサイズに変更できる機能などを搭載する。

写真2●Snapdragon 800を搭載する「ZTE Grand Memo」
写真2●Snapdragon 800を搭載する「ZTE Grand Memo」
写真2●Snapdragon 800を搭載する「ZTE Grand Memo」
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写真3●2015年までにスマートフォンの世界シェアトップ3入りを目指す
写真3●2015年までにスマートフォンの世界シェアトップ3入りを目指す
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 発表会では、ZTEのエグゼクティブVPでモバイルデバイスディビジョンのトップであるHe Shinyou氏が同社のスマートフォン戦略を説明。ハイエンド製品の投入や市場へのルートの拡充、ブランドの構築によって、2015年までには世界シェアのトップ3入りを目指すとした(写真3)。