NECは2013年2月21日、同社製PCサーバー機のアクセスログを収集してデータベースで管理するソフト「ALog ConVerter for Express5800」を発表、同日販売を開始した。同ライセンスの監視対象はExpress5800に限られるものの、価格(税別)は監視対象1台当たり25万4000円で、既存ソフト「ALog ConVerter for Windows」(関連記事)のライセンス(サーバー5台)よりも小規模で導入できる。開発会社は網屋。

 ソフトウエアの機能そのものは、NECが販売代理店の一社として扱っている網屋の既存ソフト「ALog ConVerter for Windows」と同一である。既存ソフトは最小構成で監視対象サーバー5台のライセンス(98万円)だが、今回、これをサーバー1台のライセンスで購入できるようにした(同ライセンスを販売するのはNECのみ)。

 提供する機能は、PCサーバーが出力するイベントログからファイルアクセス履歴やログオン情報などを抽出して加工し、データベース管理するというもの。格納済みデータに対する検索/分析機能も提供する。監視対象側に導入したバッチ処理プログラムが、OSが出力したログを圧縮してALog ConVerterに転送する。ALog ConVerter側では、ログを整形して、必要のない情報を削減して容量を減らし、データベースに格納する。

NASスリム化ソフトにも連携オプションを用意

 NECではまた、ALog ConVerterの関連製品として、NASスリム化ソフト「NEC Information Assessment System」(NIAS)を強化するオプション「NEC Information Assessment System ALog連携オプション」(50万円)を販売開始した。これは、不要ファイルの削除を促すことによってファイルサーバーのデータ量を削減するというものである。

 同オプションを使うと、ALog ConVerterのログ抽出機能を利用し、アクセス履歴があるファイルに限ってインデックス情報を更新する運用が可能になる。インデックスの差分更新にかかる時間を従来比で約1/5に短縮できるとしている。頻ぱんにインデックス情報を更新できるようになるので、より効率よく不要ファイルかどうかを判断できるようになる。

 なお、ALog ConVerterには、今回のExpress5800向け小規模ライセンスのほかに、監視対象(Windows Server/Linux/NAS)ごとに6種類の製品がある。それぞれの名称と価格は、以下の通り。

  • 「ALog ConVerter for Windows」は、監視対象5台で98万円。
  • 「ALog ConVerter for Linux」は、監視対象5台で98万円。
  • 「ALog ConVerter for NetApp」は、監視対象1台で68万円から。
  • 「ALog ConVerter for EMC」は、監視対象1台で76万円から。
  • 「ALog ConVerter for Isilon」は、監視対象3台で315万円から。
  • 「ALog ConVerter for NEC iStorage NS」は、監視対象1台で19万6000円。