電通は2013年2月21日、日本の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定した「2012年(平成24年)日本の広告費」を発表した。

 2012年1~12月の日本の総広告費は5兆8913億円、前年比103.2%だった。総広告費は2008年の米国金融危機に端を発した世界同時不況を背景に減少に転じ、2008年から4年連続して前年実績を下回った。2012年は東日本大震災の反動増もあり、5年ぶりに前年実績を上回った。

 「マスコミ四媒体広告費」(テレビ広告費と新聞広告費、雑誌広告費、ラジオ広告費)は、前年比102.9%となった。媒体別にみると、テレビ広告費は同103.0%、新聞広告費は同104.2%、雑誌広告費は同100.4%、ラジオ広告費は同99.9%である。

 プロモーションメディア広告費も同101.4%と前年を上回った。ロンドンオリンピックなどで好調だった「衛星メディア関連広告費」(同113.7%)は3年連続で二桁の伸びを示した。インターネット広告費は同107.7%で、引き続き増加となった。

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