「Firefox 19」の画面例。プラグインなしでPDFファイルを表示できるようになった
「Firefox 19」の画面例。プラグインなしでPDFファイルを表示できるようになった
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 米モジラは2013年2月19日、Webブラウザー「Firefox」の最新版「Firefox 19」を公開した。新版では、PDFファイル表示機能(PDFビューア)を標準搭載。別のPDF閲覧ソフトをインストールしなくても、PDFファイルを表示できるようになった。

 今回公開されたFirefoxの対応OSは、Windows、Mac、LinuxおよびAndroid。これらのうち、Windows/Mac/Linux版ではPDFビューアを標準で組み込んだ。これにより、Adobe ReaderなどのPDF閲覧ソフトをインストールしていない環境でも、FirefoxだけでPDFファイルを表示できるようになった。PDFビューアは、HTML5とJavaScriptで実装されているという。

 FirefoxのPDFビューアは切り替え可能。従来版と同様、別ソフトのプラグインも利用できる。「オプション」メニュー→「プログラム」で表示される画面で、「ファイルの種類」が「PDF文書(PDF)」の「取り扱い方法」を、初期設定の「Firefoxでプレビュー表示」から、「Adobe Readerを使用」などに変更する。

 Android版では、Firefoxのデザインを簡単に変更できる「テーマ」機能を追加した。同機能はAndroid版以外では利用可能だったが、Android版では未提供だった。

 新版では、脆弱性(セキュリティ上の問題)も修正した。修正した脆弱性は8件。そのうち4件は、重要度が「最高」に設定された危険な脆弱性だった。