日本OSS推進フォーラムは2013年2月20日、「第8回 日本OSS貢献者賞」および「第8回 日本OSS奨励賞」の受賞者を選定した。貢献者賞にはとみたまさひろ氏や小林 哲之氏などの4氏を、奨励賞には6名の個人と3団体を選定している。2月22日の「オープンソースカンファレンス2013 Tokyo/Spring」(会場:明星大学)で授賞式を開催する。

 日本OSS貢献者賞は、影響力のあるオープンソースソフトウエア(OSS)開発プロジェクトを創設・運営した開発者や、世界的なプロジェクトで活躍する開発者、OSSの普及に貢献した人物を表彰する。日本OSS奨励賞は、OSSの開発や普及に顕著な活躍をした若手などの個人やグループを表彰する。

 日本OSS貢献者賞には、「MySQL」の初期の日本語化パッチを作成し、「日本MySQLユーザ会」の代表も務めたとみた まさひろ氏、「Android」の開発に多大な貢献をした小林 哲之氏、Linux向け国産セキュリティ強化モジュール「TOMOYO Linux」の開発者である半田 哲夫氏、「LibraOffice」「OpenOffice.org」の表計算ソフト「Calc」の開発者でオフィスファイル形式「ODF」の国際標準化にも参加した吉田 浩平氏の4氏を選定した。

 日本OSS奨励賞には、「Gentoo Linux」の公式開発者になった青田 直大氏、Perlのイベント「YAPC::Asia Tokyo」の運営に参加している櫛井 優介氏、複数台のMySQLサーバーを組み合わせたデータベースシャーディングに対応したストレージエンジン「Spider」を開発した斯波 健徳氏、iOSでのObjective-CとRubyとのブリッジの役割を果たす「MobiRuby」を開発した増井 雄一郎氏、「Firefox」の拡張機能の開発者でFirefoxのマスコットキャラクター「フォクすけ」をデザインした結城 洋志氏、Linuxの仮想化機能「KVM」の開発に貢献した吉川 拓哉氏の4氏を選定した。

 また団体としては、「オープンソースカンファレンス事務局」、全文検索エンジン「groonga」を開発する「groonga開発チーム」、OSSの組み込みソフトウエアを開発する「特定非営利法人TOPPERSプロジェクト」の3団体を奨励賞に選定した。

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