写真●「日産総合研究所シリコンバレーオフィス」の外観(出典:日産のWebサイト)
写真●「日産総合研究所シリコンバレーオフィス」の外観(出典:日産のWebサイト)
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 日産自動車と仏ルノーは2013年2月18日(現地時間)、米カリフォルニア州サニーベール市に新しい研究拠点「日産総合研究所シリコンバレーオフィス」(写真)を開設したと発表した。IT関連の先端企業や学術機関が集中するシリコンバレーに研究拠点を新設することで、ITを自動車の研究開発に取り込むことを狙う。

 主な研究分野として、「安全でストレスのないモビリティの実現のための自動運転車両の研究」「エネルギー及び時間効率を最大化する、インフラやインターネットなどの外部環境とつながる車両の研究」「自動運転車両やつながる車両で実現するモビリティ体験を、より快適なものにするためのインターフェース技術の研究」の3つを掲げている。

 日産の行徳セルソ執行役員CIO(最高情報責任者)は『日経情報ストラテジー』誌の取材に対して、「これからの自動車会社のIT戦略構築にはデータサイエンティストは欠かせない」と述べている(関連記事:日産、米国にデータサイエンティスト拠点開設へ)。新研究拠点では、自動車に搭載したセンサーデータを分析してエネルギー効率の向上を図るなど、データを重視した研究開発を推進する方針だ。

[日産自動車の発表資料]