信越総合通信局は、テレビ松本ケーブルビジョンから申請のあった実験試験局について、2月18日に予備免許を付与した。

 この実験試験局は、松本市が臨時災害放送局を開設するとした場合の受信可能エリアを推定するための電波伝搬試験及び放送の模擬訓練を行うことを目的として開設するものである。

 放送の模擬訓練は、3月11日に松本市とともに実施が予定されている。試験や訓練で得られた成果は、今後、大規模災害発生時に開局する臨時災害放送局の円滑な開設と運用に反映させる。

 信越総合通信局管内では、大規模災害発生時に備えて、自治体が臨時災害放送局を速やかに開設して地域住民へいち早く情報などを流せる即応体制をあらかじめ整備しておこうという「防災・減災のための放送利用行動計画」の取り組みが進められている。
 
 ここでケーブルテレビが重要な役割を担う。この行動計画に合わせて、行動計画に参加するケーブルテレビ事業者各社や日本ケーブルテレビ連盟信越支部が臨時災害放送局の開局などを支援する際の行動について、既に「ケーブルテレビ事業者による臨時災害放送局開局支援の方針」が作成されている。

 この中で、臨時災害放送局の開設に必要な送信設備の常備会社としてケーブルテレビ事業者が5社名乗りを上げており、テレビ松本ケーブルビジョンはその1社である。

[発表資料へ]