米Microsoft創業者兼会長のBill Gates氏は、テレビ番組のインタビューで、Microsoftのモバイル戦略は明らかなミスだったと発言した。複数の米メディア(CBS NewsVentureBeatInquisitrなど)が、現地時間2013年2月18日に報じている。

 Gates氏が出演したのは、同日朝のニュース番組「CBS This Morning」。現最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏の遂行能力に満足かとの問いに、「彼も私も著しく自己批判するタイプだから、想像がつくだろう」と回答。続けて、昨年Ballmer氏のリーダーシップのもとで成し遂げられた多数の素晴らしい業績として「Windows 8」や「Surface」「Bing」「Xbox」などを挙げたのち、「しかしそれで十分か?いやそうではない。重大な革新成果という観点からすると、2人ともできる限りのことをしていると満足しているわけではない」と述べた。

 また携帯電話事業については、Microsoftが「早期に主導権をつかめなかった」と認めた。「携帯電話を見過ごしたわけではないが、われわれの選んだ方針では主導的地位に立つことができなかった。つまり、明らかに間違っていた」と語った。

 米IDCが2月14日に発表した調査結果によると、2012年第4四半期の世界スマートフォン市場は米Googleの「Android」と米Appleの「iOS」が合計で9割以上を占めた。一方Microsoftの「Windows Phone」と「Windows Mobile」のシェアは、わずか2.6%にとどまった(関連記事:AndroidとiOSの2強がスマホの9割占める、2012年Q4世界市場)。