写真●StorageTek LTO 6 Tape Driveの外観
写真●StorageTek LTO 6 Tape Driveの外観
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 日本オラクルは2013年2月18日、LTO-6規格のテープドライブ「StorageTek LTO 6 Tape Drive」(写真)の国内提供を開始したと発表した。同社のテープライブラリー装置(3機種)向けに提供する。前世代(LTO-5)と比べ、1巻当たり容量を約2.1倍に増やし、データ転送速度を約15パーセント高速化した。

 テープバックアップの現行規格であるLTO-6に準拠した。1巻当たりの容量は、2.5倍データ圧縮時に6.25Tバイト(非圧縮時に2.5Tバイト)で、データ転送速度は最大160Mバイト/秒。これに対して、前世代(LTO-5)のドライブは、2倍圧縮時に3Tバイト(非圧縮時に1.5Tバイト)、転送速度は最大140Mバイト/秒だった。

 同社のテープライブラリー製品(3機種)で利用できる。今回のLTO-6ドライブだけで構成した場合の最大データ容量は、それぞれ以下の通り。「StorageTek SL150 Modular Tape Library」(最大300カートリッジ)は1.87ペタバイト。「同SL3000」(最大5925カートリッジ)は、37ペタバイト。「同SL8500」(最大1万88カートリッジ)は、63ペタバイト。

 ドライブの価格(税別)は、搭載するテープライブラリーに応じて異なる。SL150用は73万8587円、SL3000用は202万6957円、SL8500用は243万8045円。なお、テープライブラリー装置のうち上位のSL3000とSL8500は、LTO方式のドライブのほかに、米オラクル(Oracle)独自方式のドライブ「StorageTek T10000C」(1巻当たり容量は5Tバイト、転送速度は最大240Mバイト/秒)をLTOドライブと混在させて利用できる。