写真●dクリエイターズについて説明する田中慎二ポータルサービス担当部長。ハンドメードのネクタイを着用して説明した。
写真●dクリエイターズについて説明する田中慎二ポータルサービス担当部長。ハンドメードのネクタイを着用して説明した。
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 NTTドコモは2013年5月、同社のdマーケットにおいて、一般の人がハンドメード作品を自由に出品して売買できるサービス「dクリエイターズ」を開始する(写真)。2月18日にクリエイターの事前登録を開始し、4月上旬から出品登録を始める。ドコモ利用者だけでなく、他社の携帯電話利用者も参加できる。出品者の条件は18歳以上で、携帯電話会社のメールアドレスを持ち、本人確認書類と口座情報の準備ができること。

 ドコモは今後、ハンドメード市場の成長を見込んでおり、2015年にはdクリエイターズの流通総額を200億~300億円まで増やしたい考えだ。この段階で、40万~50万人のクリエイターが同サービスに参加することを想定している。

 出店者は販売クリエイター登録として、月額315円をドコモに支払う必要がある。売買が成立すると、別途、販売手数料と決済手数料が売買代金に対して25%かかる。ちなみに、想定される商品の売買単価は、3000~4000円が中心になると見ている。

 ドコモがハンドメード市場に本腰を入れるのは、既に2年半の実績があるサービス「E★エブリスタ」で、一般の人たちからの小説や写真などデジタルコンテンツの投稿・売買で、100億円規模の流通が発生しているからだ。なかにはプロをしのぐ人気になっているデジタルクリエイターの作品もあり、ある作者は2億円以上を稼ぎ出したという。書籍化やゲーム化された作品も数多い。

 スマートコミュニケーションサービス部の田中慎二ポータルサービス担当部長は「3Dプリンターなどが安価になり、今では誰もが作り手になれる時代になった。デジタルコンテンツだけでなく、リアルの世界でもハンドメード作品は増えると見ている」と話す。