写真●日本NCRが開発したホテル用セルフチェックイン端末「NCR Express Key」
写真●日本NCRが開発したホテル用セルフチェックイン端末「NCR Express Key」
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 日本NCRは2013年2月18日、ホテルのフロントカウンターに設置できる卓上型のセルフ・チェックイン端末「NCR Express Key」(写真)を開発したと発表した。年内の発売を目指し、3年間で500台の販売を目標としている。価格は1台100万円から。ビジネスホテルなどでの採用を見込む。

 新端末の上部には薄型ディスプレイ、その下に2次元バーコード読み取り機、さらにその下にはカードキー発行機を内蔵している。

 ホテル利用客は、ディスプレイに表示される指示に従って、オンライン予約時に取得した2次元バーコードをプリントアウトした紙や、2次元バーコードを表示したスマートフォンの画面用意する。これを端末の読み取り機にかざすだけで、チェックイン手続きが完了し、下部からカードキーが発行される。

 利用者にとっては、フロントが混雑している時間帯のチェックイン待ち時間が短縮されるメリットがある。ホテル運営側もチェックイン受付業務の効率化を見込める。日本NCRがこれまで販売してきた自動チェックイン機「NCR Hotel KIOSK」は、床に設置する大きさで、スペースの制約を受けやすかった。新端末は大幅な小型化を図り、カウンターなどどこにでも設置できるようにした。

 オプションとして、パスポートリーダーを取り付ければ、外国人宿泊客を受け入れる際に必要になるパスポート情報の取得作業も自動化できる。将来的には、スマートフォン/タブレット端末のNFC(Near Field Communication=近距離無線通信、関連記事)機能に対応し、バーコードが無くても端末をかざすだけでチェックインできるようにすることを計画している。

 日本NCRは、2月19日から22日まで東京ビッグサイトで開催される「HCJ2013 第41回国際ホテル・レストランショー」で、新端末の実機を展示する。

[日本NCRの発表資料]