東芝ソリューションは2013年2月18日、C言語を用いた組み込みソフトウエアの開発者に向けて、ソフトウエアの構造を診断して、その良否を定量的に評価するソフト「PlatformDoctor V1.0」を販売開始した。初期開発や既存ソフトの再利用においてソフトウエアの品質を高めることができる。

 C言語のソースコードの構造を解析し、あらかじめ定義した評価指標を計測し、診断レポートを生成するソフトウエアである。評価指標は、保守性の観点に立ち、既存ソフトの再利用や機能追加/変更など、それぞれの作業で必要な指標を独自に定義している。

 診断レポートに加えて、モジュール(関数など)同士の依存関係図とDSM(Dependency Structure Matrix)を生成し、ソフトウエアの保守性を低下させる要因を可視化できる。具体的には、依存関係図は複数のモジュールが相互依存し合う循環依存を可視化、DSMは依存関係が逆になる逆流依存を可視化する。

 PlatformDoctorは、Windows XP/7(32ビット)の上で、スタンドアロンで動作する。価格(税別)は年額95万円で、指定した1台のPCで利用できるノードロックライセンスを採用している。また、ツールの診断結果をもとに改善提案(改善に必要なコストと効果)を提示するSIサービス「PlatformDoctor構造診断サービス」(個別見積もり)も用意している。

 販売目標は、PlatformDoctor(ツール本体)とサービスを合わせて、今後3年間で3億円。