写真●Parasoft Jtest 9.5の画面
写真●Parasoft Jtest 9.5の画面
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 テクマトリックスは2013年2月18日、Javaソースコードの静的解析/単体テストツールの新版「Parasoft Jtest 9.5」(写真)を発表、同日販売を開始した。新版では、フロー解析の性能向上、静的解析ルールの拡充、単体テストのレポート強化、稼働環境の拡大、などを図った。価格(税別)は、開発者向けの「Desktop Edition」で59万8000円。開発会社は米パラソフト(Parasoft)。

 Javaアプリケーションを対象とした単体テストツールである。静的解析では、あらかじめ設定されている1000個以上のコーディングルールに合致するかどうかや、実行パス/処理フローの解析ができる。単体テストでは、テストケースの作成/実行とカバレッジのレポート、実行時エラーの検出機能などを提供する。

 新版では、処理フローの解析性能を高めた。この機能は、実行パスを静的に検証して、処理フローの問題や、渡された値によって発生する問題を検証するもので、NullPointerException(ヌルポインター例外)やSQLインジェクションなどを検出する。今回、解析時のメモリー管理機能を改善し、従来はメモリー不足のために解析に時間を要していた大規模プロジェクトでも高速に処理できるようにした。さらに、Nullをチェックするための外部ライブラリーを使えるようにして解析精度を高めた。

 新版ではまた、コーディングルールも拡充した。JSP/JSFに関する新たなルールやJava 7特有の機能をチェックするルール、バグやセキュリティに関するルールなどを拡充した。例えば、Java 7で追加された機能に、ソースリークを防止する「try-with-resource」がある。これを使って実装できるにも関わらず、これを使っていない個所を検出できる。

 JTestは、IDE(統合開発環境)のプラグインとして動作する。利用可能なIDEは、Eclipse 3.2~3.7および4.2、IBM Rational Application Developer 7.5/8.0。利用可能なOSは、Windows 2000以降(32/64ビット)、Linux(32/64ビット)。

■変更履歴
開発者向けエディションの名称と価格に誤りがありました。Professional EditionはDesktop Editionの誤り、49万8000円は59万8000円の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/02/20 18:30]