写真●ボットネットチェックサービスの月次レポート
写真●ボットネットチェックサービスの月次レポート
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 三井物産セキュアディレクション(MBSD)は2013年2月18日、Webプロキシー型のマルウエア対策ゲートウエイを月額制で提供するサービス「ボットネットチェックサービス」(写真)を発表、同日開始した。クライアントPCに感染したボットの挙動を検知/防御できるとしている。料金(税別)は、保護対象のクライアントPC当たり月額500円。

 シマンテックのマルウエア対策アプライアンス「Symantec Web Gateway」を、ユーザー企業のオンサイトに設置し、これを月額制で利用できるようにしたサービスである。同アプライアンスはWebプロキシーサーバーであり、Webアクセスを介したマルウエアへの感染を、パターンマッチングやハッシュ値のレピュテーション(集合知)によって防御する。加えて、感染してしまったボットの挙動をネットワーク上で検知し、社外の指令サーバーへの通信を防御する。

 さらに、マルウエアの感染状況などを、月次レポートとして得ることができる。オンサイトに設置したアプライアンスからMBSD側にデータを吸い上げてレポートを生成する。レポートでは、マルウエアのダウンロード数、ボットに感染している疑いがある端末のリスト、実際にボットが活動している端末のリスト、脅威のあるサイトへのアクセス数、といった情報が分かる。

 同サービスでは、Symantec Web Gatewayのエディションとして、仮想アプライアンス版の「Virtual Edition」を使う。このライセンスは、月額制のサービス料金に含まれる。一方で、仮想アプライアンスを稼働させるために必要なハードウエア(汎用PCサーバー)については、別途実費が必要。MBSDによれば、PCサーバーの料金は、ハードウエア保守料込みで年額18万円程度、としている。