米Googleが直営店の開設を計画していると複数の海外メディア(9to5GoogleTechCrunchCNETなど)が現地時間2013年2月15日に伝えた。「Nexus」ブランドのスマートフォンやタブレット端末、ノートパソコンの「Chromebook」を販売するほか、拡張現実(AR)機能を組み込んだめがね型端末「Google Glass」などを披露する店舗になるという。

 9to5Googleは、「信頼性の極めて高い情報筋が認めた話」として、Googleはこれら自社ブランド製品を取り扱う店舗を米国内で展開する計画を進めていると伝えている。2013年のホリデーシーズンに向けて主要大都市圏で旗艦店をいくつかオープンさせたい考えという。

 Googleは現在、米Best Buyなどの家電小売チェーンの店舗内に「Chrome Zone」と呼ぶ販売コーナーを持っている。ここではGoogleのスタッフが常駐するが、スタッフは主に商品の説明や顧客の質問に答えるのみで、販売はBest Buyなど小売店が行っている。Googleの計画している店舗はこれとは異なり、独立して運営され、商品はGoogleが直販するという。

 Google Glassのような先進的で高価な商品は顧客に実機を見てもらう必要があり、直営店はその役割を担う。このほか、自動運転カーなど、同社の次世代製品研究部門「Google X」が開発したプロジェクトの成果を披露する場としても利用されるのではないかと9to5Googleは伝えている(関連記事:Google Glass自動運転カー)。

 ただ、Googleはこれまで直営店について公式に発表を行っていない。米AllThingsDは2012年12月、商品検索サービス「Google Shopping」の担当副社長がインタビューに応じ「Googleが小売店を持つことは、現時点では適切な判断ではないと考えている」と述べたと伝えていた。