写真1●BBソフトサービスの佐藤 孝ディレクタ
写真1●BBソフトサービスの佐藤 孝ディレクタ
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写真2●新版の特徴を説明する米シュガーシンクのサミール・メータ製品管理担当副社長
写真2●新版の特徴を説明する米シュガーシンクのサミール・メータ製品管理担当副社長
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写真3●SugarSync 2.0の共有管理画面(Web版)
写真3●SugarSync 2.0の共有管理画面(Web版)
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写真4●近々リリース予定のiOS端末向けアプリ画面
写真4●近々リリース予定のiOS端末向けアプリ画面
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 ソフトバンクグループのBBソフトサービスは2013年2月14日午前0時、クラウド型ストレージサービスの最新版である「SugarSync 2.0」の日本語版を公開した。日本向けを皮切りに、全世界で新版2.0を正式公開する。

 新版の2.0では、ファイル名による検索機能など機能強化を図ったほか、同期フォルダーや共有するファイルなどを指定する管理アプリケーションのユーザーインタフェースを一新して使い勝手を改善したことが特徴である。BBソフトサービスの佐藤 孝ディレクタ(写真1)は「ビジネスマンが選ぶ最高のビジネスツールを目指していく」と意気込みを語る。

 公開に先立ち、BBソフトサービスは開発元である米シュガーシンクの開発担当役員を交えて2月13日に記者会見を開催。説明に立ったサミール・メータ製品管理担当副社長(写真2)は「初心者を交えてユーザーに対するインタビューや利用状況の調査を徹底して行い、製品設計をゼロから見直した」と話し、初心者にも使いやすい設計に腐心したことを強調した。

 SugarSyncは、任意のフォルダーを同期対象に指定できる点が競合するストレージサービスと比べた優位点とされる。ただし、従来の管理画面はPCなど同期対象の端末一覧を表示させてから同期させるフォルダー同士を紐付けるなど設定や運用がやや難しく、競合サービスよりもITリテラシーの高い人にユーザー層が偏っていた。

 今回公開した2.0版は、管理アプリケーションの主画面に同期対象フォルダーの一覧だけを表示し、同期デバイスの指定はこの一覧から別途指定するなど、画面の情報を整理して、分かりやすさを向上させた(写真3)。「多くのユーザーはクラウド技術に深い理解を持っていない。端末をまたいでフォルダーやファイルが最新に保たれることをきちんと説明することで、サービスの利便性を理解してもらえた」(メータ副社長)。こうしたユーザー調査の結果を製品開発に反映させ、初心者でもすぐにサービスを利用できることを目指したという。

 端末とクラウドの両方にファイルを持つ同期機能のほか、クラウド側だけにファイルを保存する指定もできる。また、ファイル名による検索や、他のユーザーとのファイルやフォルダーの共有などの機能も持ち、これらの機能は管理アプリケーションの画面タブを切り替えることで利用できる。

 14日に公開したのは、Windows PCとMacintosh向けの管理アプリケーションに加え、Android端末向けのアプリ。iOS向けのアプリも開発を進めており、5週間後をメドに公開する予定(写真4)。どのアプリの画面も操作性を統一し、同じ使い勝手で利用できるようにしたという。