図●「cloudrop」のユーザーインタフェース
図●「cloudrop」のユーザーインタフェース
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 エクシードは2013年2月13日、システム開発者を想定ユーザーとしたシステム運用管理ツールのクラウドサービス「cloudrop」を開始した()。運用担当者ではなく開発者を想定ユーザーとした運用管理ツールのことを、最近「DevOpsツール」と呼ぶ。cloudropはDevOpsツールとして著名な「Chef」をベースにしており、システム運用の「ひな形」を使ってOSやミドルウエアの運用管理を自動化できる。

 米オプスコードが開発するChefの特徴は、リレーショナルデータベースソフトの「MySQL」や分散バッチ処理ソフトの「Hadoop」、Webサーバーの「Apache」などの設定を変更するスクリプトを、プログラミング言語の「Ruby」を使って記述できることである。Chefでは運用管理用のスクリプトを「レシピ」、特定のソフト用にレシピをまとめたものを「クックブック」と呼ぶ。

 エクシードはChefの仕組みを発展させ、システム構築に必要な複数のレシピやクックブックを「バインダー」にまとめられるようにした。バインダーはいわばシステム構築のひな形であり、cloudropのユーザーはこのバインダーをGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)画面から選択するだけで、複数台のサーバーで構成されるWebシステムなどを構築できるようになる。このほか、ミドルウエアの設定を操作した記録や、操作前後のサーバーの状態などを記録する「カルテ」といった機能を備える。

 管理対象サーバーには、専用のエージェントソフトをインストールする。cloudropの利用料金は、管理対象サーバー1台当たり、月額980円。