米Intelがインターネットテレビサービスと対応するセットトップボックス(STB)の提供を計画していることを認めたと、複数の米メディア(AllThingsDWall Street JournalTechCrunchSlashGearなど)が現地時間2013年2月12日に報じた。Intelメディア事業担当ジェネラルマネージャーのErik Huggers氏は、AllThingsD主催のカンファレンス「D: Dive Into Media」に出席し、年内にサービスを開始する見通しであることを明らかにした。

 Huggers氏によれば、Intelはこの計画に約1年前から取り組んでおり、米Apple、米Netflix、米Googleなどから人材を採用してきた。このたび新たにIntel Media部門を立ち上げ、Huggers氏が同部門を率いる。

 サービスの名称は明らかにしていないが、Intelのブランド名は使用しない。テレビ番組をライブやオンデマンド、およびキャッチアップ配信し、従来のテレビ番組ガイドより見やすい機能とインタフェースを提供するとしている。Huggers氏はコンテンツプロバイダーとも交渉中だと認めた。

 対応STBはIntel製チップを搭載し、HDビデオカメラとマイクを備える。カメラと顔認識技術により、誰がテレビを見ているか識別して適切な番組を提示する。離れた場所に住んでいる家族どうしが複数でテレビ電話のように会話したり、別々の場所にいる視聴者どうしが画面で顔を合わせながら同じテレビ番組を見てコメントを書き込んだりできるようにするという。

 また価格については、「現在市場で提供されているサービスより安くすることは考えていない」という。