写真1●Microsoft Surface with Windows 8 Pro
写真1●Microsoft Surface with Windows 8 Pro
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写真2●米Microsoft StoreのSurface Pro販売ページ
写真2●米Microsoft StoreのSurface Pro販売ページ
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写真3●Surface RTと異なり、ペン入力に対応する
写真3●Surface RTと異なり、ペン入力に対応する
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 米Microsoftは2013年2月9日(現地時間)、独自のWindows 8タブレット「Surface with Windows 8 Pro」(以下Surface Pro)を米国とカナダで販売開始した(写真1)。

 Surface Proは、2012年6月に「Surface RT」とともに発表された2機種のSurfaceのひとつ(関連記事)。その後、2012年10月のWindows 8発売時にまずSurface RTが発売され、残るSurface Proも今回発売となった。

 ストレージの容量が異なる2モデルが用意され、価格はそれぞれ64Gバイト版が899ドル、128Gバイト版が999ドルとなっている。米国での販売店舗はMicrosoftの自社ストア「Microsoft Store」、家電量販店「Best Buy」、オフィス用品チェーン「Staples」の3つ。カナダでは、ドラッグストア「London Drugs」および家電量販店「Future Shop」でも販売される(写真2)。

 Surface RTと異なり、Surface Proでは事前の予約を受け付けず、現地時間2月9日未明からの一斉販売開始となった。Microsoft Storeでは、販売開始後数時間で128Gバイト版が完売となった。

 Surface RTとSurface Proの違いとして、Surface RTはARMプロセッサとWindows RTを採用するのに対し、Surface ProはCoreプロセッサとWindows 8 Proを採用する。プロセッサは第3世代の「Core i5-3317U」で、メモリは4Gバイトを搭載。Coreプロセッサの採用に伴い、本体サイズはSurface RTに対して約4mm厚く、227g重くなった。バッテリ容量は31.5Whから42Whに増加。これに伴い、付属のACアダプタも24Wから48W出力のタイプに変更される。

 外部インタフェースでは、Surface RTがUSB 2.0とMicroHDMI出力を備えるのに対し、Surface ProではUSB 3.0とMini DisplayPortを搭載する。画面サイズは10.6インチと共通だが、Surface Proは画面解像度がフルHD(1920×1080ドット)に向上。マルチタッチはSurface RTの2倍となる10点の同時入力に対応。Surface Pro独自機能としてペン入力に対応しており、専用のペンが同梱される(写真3)。

 オプションでは、専用の外部キーボードである「Touch Cover」や「Type Cover」は、Surface RTと共通。さらにマウスとしてMicrosoftの「Wedge Touch Mouse」のSurface版が発売された。Surface本体と同じ素材が用いられているのが特徴。

 Microsoft独自のサポートサービスである「Microsoft Complete for Surface」も提供される。落下や水没などの破損が補償され、2年間の技術サポートが得られる。Surface Pro用の価格は149ドルだが、現時点では99ドルで提供される。米国で提供が始まっている新Officeの家庭用プラン「Office 365 Home Premium」もオプションとして用意され、Surfaceとの同時購入で年間契約すると20ドルの値引きとなる。

 なお、2月14日からはWindows RTモデル「Surface RT」の販売地域が拡大。オーストリア・ベルギー・デンマーク・フィンランド・アイルランド・イタリア・ルクセンブルク・オランダ・ノルウェー・ポルトガル・スペイン・スウェーデン・スイスの13カ国で販売される。