写真1●2012年4~12月期連結決算を発表するIIJの鈴木幸一社長
写真1●2012年4~12月期連結決算を発表するIIJの鈴木幸一社長
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2013年2月8日、2012年4~12月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.4%増の766億9000万円、営業利益は同26.1%増の50億4300万円と、増収増益だった。説明会に登壇した鈴木幸一社長(写真1)は「ネット接続サービス、システムインテグレーションともに順調に推移しており、今後につながる年になってきた」と総括した。

 2012年4~12月期の売上高の内訳は、ネットワークサービスが前年同期比2.7%増の485億1500万円、システムインテグレーション(SI)が同17.9%増の256億100万円、機器販売が同1.3%減の8億6700万円、ATM運営事業が同85%増の17億700万円。SIは中小型案件に加え、億単位の大口案件も増加の兆しがみえてきたという。

 クラウドサービス「IIJ GIO」の2012年4~12月期の累計売上高は約43億円。2010年度通期の約6億円、2011年度通期の約31億円から順調に伸びている。12月末時点の顧客数は約900社で、前年同期から1.5倍増加した。うち月額50万円超の顧客は約180社あり、月額100万円超の案件も徐々に積み上がってきた。累計の設備投資額は約100億円弱。設備投資が先行してまだ赤字だが、2012年度第4四半期中には月次ベースで黒字化できる見通し。2013年度の売上高は「最低100億円以上」(鈴木社長)を見込む。