Googleの広告サービス「AdWords enhanced campaigns」のホームページ
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 米Googleは現地時間2013年2月6日、広告サービス「AdWords」の強化について明らかにした。「enhanced campaigns」と呼ぶ強化版では、多様なデバイスにわたる広告管理を簡素化するとしている。

 これまで広告主は、パソコンやスマートフォンなど異なるデバイス向けに広告を出稿したい場合、個別にキャンペーンを展開してそれぞれ管理する必要があった。enhanced campaignsでは、情報を欲しているユーザーの位置、情報を探している時間帯、使用デバイスの種類などに基づいた適切な広告の配信を一元的に管理できるようにする。

 位置、時間帯、デバイス種類に応じた入札単価の調整も可能。例えば、近所でスマートフォンを使って「コーヒー」「朝食」を検索しているユーザーにリーチしたいカフェは、0.5マイル範囲内からの検索に対して入札単価を25%高く、スマートフォンによる検索に対して50%高く、11時以降の検索には20%低く、といった設定が行える。

 また、実店舗とオンラインストアを持つ小売業者が、スマートフォンで検索した人には素早く電話できる「click-to-call」リンクと地図情報を表示する一方、パソコンで検索した人にはECサイトの広告を表示するなど、ユーザーの状況に合わせた広告の最適化を可能にする。

 さらに、広告閲覧後の商品購入、電話、アプリケーションダウンロードといったさまざまな種類のコンバージョン率を測定し、レポートを作成する機能も提供する。

 enhanced campaignsは今後数週間にわたってオプションとして提供する。2013年半ばにはすべての広告キャンペーンがenhanced campaignsに対応する見込み。

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