米NPD Groupが現地時間2013年2月6日に公表した調査結果によると、消費者の間でパソコンではなく、タブレット端末やスマートフォンを使ってインターネットのコンテンツを利用する人が急速に増えているという。かつてパソコンで行っていたコンテンツの利用をタブレット端末やスマートフォンで行うようになったという人は37%いる。
パソコンから、タブレット端末やスマートフォンに切り替えたネット活動として最も多いのがWeb閲覧とFacebook利用。タブレット端末の利用者で、Web閲覧をする際にパソコン利用頻度が減ったと答えた人は27%、Facebookを利用する際にパソコン利用頻度が減ったと答えた人は20%だった。同様にスマートフォンの利用者で、Web閲覧、Facebook利用の際にパソコン利用頻度が減った人はそれぞれ27%だった。
順位 | タブレット端末 | スマートフォン |
---|---|---|
1 | Web閲覧 | Web閲覧 |
2 | Facebook利用 | Facebook利用 |
3 | 無料ゲーム/読書 | 写真の投稿、アップロード |
Web閲覧で使う機器は、パソコンが75%、スマートフォンが61%、タブレット端末が53%。Facebookで使う機器は、パソコンが63%、スマートフォンが55%、タブレット端末が39%。「依然としてパソコンが最も多いが、タブレット端末とスマートフォンは勢いを増している」(NPD Group)という。
また同社によると、パソコン離れの要因となっている機器はタブレット端末やスマートフォンだけではない。ネット接続できるテレビを所有している人のうち21%が、「Netflix」「Hulu」「Amazon Instant Video」といった映像配信サービスをパソコンではなくテレビで視聴するようになったと答えている。NPD Groupの John Buffoneディレクターは「パソコンがコンテンツ作成の機器として欠かせないものであることはこの先何年も変わらない。しかしエンターテインメントを中心としたネット消費活動ではタブレット端末、スマートフォン、テレビへの移行が急速に進んでいる」と述べている。
2013年は「Miracast」や「AllShare」など映像をテレビに転送するミラーリング機能に対応したモバイル端末が増えることから、この傾向はさらに続くと同社は見ている。
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