写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
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写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
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 携帯電話大手3社は2013年2月7日、2013年1月末時点の携帯電話契約数を発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが24万1600件と13カ月連続の首位(写真1)。2位のKDDI(au)は16万7500件の純増だが、3位のNTTドコモは1万2900件の純減だった。

 NTTドコモは昨年11月にも4万800件の純減を記録したばかり。純減自体は番号ポータビリティ(MNP)制度が始まった2006年10月以降、4回目となり、今回は4番目に悪い数値となる。関東・甲信越を除いた全地域で純減を記録した。1月17日に一部のキャンペーンを終了したことで駆け込み需要があったが、1月22日に春モデルの新機種を発表したことで買い控えにつながった面もあったようだ。春モデルで「イチオシ」(NTTドコモの加藤薫社長)とした「XPERIA Z SO-02E」は初期ロットで約60万台を調達する力の入れようで、予約も好調。2月と3月で巻き返しを狙う。

 通信モジュールの純増数は、NTTドコモが3万9700件、KDDIが4800件、ソフトバンクモバイルが5万7500件だった。

 番号ポータビリティ(MNP)による転入出状況は、KDDIが8万3900件の転入超過と16カ月連続の1位を維持した(写真2)。ソフトバンクモバイルも6万1800件の転入超過と勢いを伸ばしており、NTTドコモは14万4700件の転出超過だった。NTTドコモの転出超過はiPhone 5の登場以降、3番目に悪い水準で、先月(12月)から悪化した。

 携帯大手3社以外の純増数はウィルコムのPHSが4万3600件、ソフトバンク系のWireless City PlanningのAXGPサービスが14万5400件、KDDI系のUQコミュニケーションズのWiMAXが5万5400件だった。Wireless City PlanningはAXGP対応のスマートフォンが増えて純増を伸ばした一方で、UQコミュニケーションズはWiMAX対応のスマートフォンが減って伸びが鈍化している。