写真●WebNMS Simulation Toolkit 8の画面(Syslog送信機能)
写真●WebNMS Simulation Toolkit 8の画面(Syslog送信機能)
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 ゾーホージャパンは2013年2月7日、企業のネットワーク環境をパソコン上でシミュレートするソフトの新版「WebNMS Simulation Toolkit 8」(写真)を発表、同日販売を開始した。ネットワーク管理者向けであり、台帳管理や運用管理ソフトの動作検証に利用できる。今回の新版では、Syslogメッセージ送信機能を追加した。

 SNMPエージェントを搭載した個々のネットワーク機器の振る舞いを模倣することで、社内LANのコピーを仮想的に作り出す。個々の機器群の設定は、ネットワーク上に実在する機器(SNMPエージェント)のMIB情報を収集して自動生成する。

 用途として、機器情報(MIB情報)の管理台帳として利用できるほか、スクリプトを使ってネットワークの振る舞いを記述/模倣できる。SNMPのTrapを上げたり、MIBのカウンター値を増やしたりできる。こうした動作をさせながら、運用管理ソフトを使ってシミュレーション環境のネットワーク負荷などを観測できる。

 新版では、SNMPエージェントを模倣する機能に加えて、Syslog出力を模倣する機能を追加した。SNMP、タイマー、しきい値をトリガーにSyslogメッセージを送信できる。新版ではさらに、64ビットOSでも動作するようにした。稼働OSは、各種Windows(Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008)と各種Linux(Red Hat Linux/Red Hat Enterprise Linuxなど)。

 価格(税別)は、年間ライセンスが、管理対象(模倣したSNMPノード)250台の最小構成で24万3000円、管理対象無制限で157万5000円など。通常ライセンスが、管理対象1台の最小構成で21万6000円、管理対象無制限で450万円など。

 なお、WebNMS Simulation Toolkitには、SNMPエージェントを模倣するバージョンのほかに、米シスコ・システムズのCLI(コマンドラインインタフェース)である「IOS」を模倣するバージョンと、TL1(Transaction Language 1)ノードを模倣するバージョンを用意している。IOS版では、仮想的なネットワーク機器に対して、IOSのCLIを操作したり、Telnet/TFTPでコンフィグ(config)を書き換えたりできる。